2009.08.09(Sun)
降りしきる雨の中、国宝・世界遺産の「姫路城」を訪問 (2/4)
姫路城の城郭に入ると、まず姫路城案内地図があります。案内地図には姫路城の配置、門の位置、見所が説明されているので確認しておくと良いでしょう。
もちろん入口でパンフレットを入手できますが、この日は生憎の雨。しかも台風9号の影響を受けた豪雨です。パンフレットはあっという間に濡れてしまうし、傘を差しながらだとパンフレットを見るのも大変でした。なので地図を頭にインプットしてしまった方が楽だったという訳です。
城郭に入るとまず出迎えてくれるのが「菱の門」です。
菱の門(ひしのもん)
二の丸の入口を固めた櫓門で、柱や扉は欅材(けやきざい)を用い鉄筋饅頭金物、八双金物を内、脇戸をつけ、両柱の上の冠木に、木彫りの菱の紋を打っているところからこの名前が付いています。
西に門番部屋があり、櫓の正面は連続武者窓の左右に華灯窓、裏面には連双武者窓が付いており、上の櫓内部は3部屋になっています。
屋根の勾配、軒四隅の反転など、全国でもまれにみる桃山時代の華麗な城門と言えます。
「菱の門」を抜けると、目の前に「三国堀」があり、姫路城の天守台を望むことができます(左の写真)。
ここから左の方、西の方に向かうと緩い登り坂があり、それを登ると「西の丸」です。「西の丸」からも姫路城が遠望できます(右の写真)。
雨を避けたいという思いもあって、西の丸の西端に配置されている櫓「西の丸長局」に入ります。「西の丸長局」の内部は渡り廊下が延々と続いており、廊下と接する形で小部屋が並んでいます。小部屋の窓から外を見ると姫路城郭や天守台が望めます。
西の丸長局を歩くと「化粧櫓」に入り、つき当たりに「千姫の人形」があります。
茨城県水海道市にある弘経寺(ぐきょうじ)所蔵の「千姫姿絵」から再現したもので、煙草を吸い、貝合(かいあわせ)に興じているシーンだそうです。
「西の丸長局」を出て再び野外の城郭を天守に向かって歩いていると「灯籠の台石」がありました。
灯籠の台石
築城のとき、石不足のため姫山などにあった佛石を多く石垣などに転用しております。この六角形の石も灯籠の台石です。
城郭を歩き姫路城の天守台に近づくと、「天守群を仰いで」という看板があります。ここから姫路城の天守群を仰ぎ望めます。
天守群を仰いで
直線と曲線の取り合わせ、優しいもと武張ったもの・粗雑さと巧緻、相反する二つのものが融けあって、純日本的な美を構成しています。
様々な破風、夢の乱舞ともいうべき音楽的な構成美です。
天守台に向かって進むと「ほの門」がありました。案内地図によると姫路城郭には「いろはにほへとちりぬるよ」の「ち」と「よ」以外の名前が付いた門があるようです。
また、「姥が石」という伝承が伝えられた石がありました。
姥が石
羽柴秀吉が姫路城を築くとき石集めに苦労していました。城下で餅を焼いて売っていた貧しいお婆さんが、そのことを聞いて、使っていた石臼を寄付しましたので、秀吉は喜んでこの石垣に使いました。この評判はすぐ町中にひろまり、国中からたくさんの石が寄付され、お城の建築は急速に進み、立派に完成したと語り伝えられています。
備前門を通り抜けて、備前丸(本丸)に到着です。ここから姫路城の天守の全体像を見ることができます。いよいよ姫路城天守内に入ります。
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