2009.09.08(Tue)
デジタル一眼レフの中級機「Nikon D90」で試し撮り、そして簡単にレビュー

先週末に多摩川に行った時に少し書きましたが、後輩がニコンのデジタル一眼の中級機「Nikon D90」と「AF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR」を購入しました。
少しの間だけ借用して色々と試し撮りをしてみたので、その写真をアップして簡単にD90のレビューをしてみました。


まずは自分の愛機「GR DIGITAL II」です。撮影したレンズは「AF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR」。
正面の写真は、撮影モードは絞り優先AE、絞りF5.6、シャッタースピードは1/25、-1.7補正、ISO3200、焦点距離は85mm、WBはAuto、測光モードはマルチパターン測光です。D90の特徴の一つであるアクティブD-ライティングは弱です。
背面の写真は、撮影モードは絞り優先AE、絞りF5.6、シャッタースピードは1/20、-1.7補正、ISO3200、焦点距離は85mm、WBはAuto、マルチパターン測光で、アクティブD-ライティングは弱です。シャッタースピードが僅かに背面の方が低速になっています。
どちらもISO3200という高感度で撮影しているので、ノイズが乗りディテールが消失していますが、等倍で拡大しない限りそれほどノイズが目立ちません。個人的には「GR DIGITAL II」のISO800でノイズ満載な写真から比べると十分に許容範囲です。
「AF-S DX NIKKOR 16-85mm F3.5-5.6G ED VR」は定評通りカリっとした描写をします。

そしてこちらが「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」で撮影した「ラーメン富士丸 明治通り都電梶原店」の外観です。
絞り優先AE、絞りF4.0、シャッタスピード1/30、+4.7補正、ISO320、焦点距離は50mm、WBはAuto、測光モードはマルチパターン測光で、アクティブD-ライティングは弱。
画面中央やや右下のライトの光源の影響を受けて、露出が大きく引っ張られてしまうため強いプラス補正をしています。またこの強い光源のために、画面の中央左上、「ラ」の右上に小さい円状の黄緑色のフレアが発生しています。
また、画面左下の自動販売機の光が白飛びしていますが、ISO320という比較的低感度なためにディティールの描写が活き、暗部のノイズも全く目立ちません。それと画面中央右下のライトも全てが白飛びしてしまっている訳ではなく、拡大して見るとライトの傘の内側もしっかり描写されています。細部まで描写されているために絵全体に立体感が出ています。
ただし、50mmだとD90はAPS-Cサイズのセンサーなので、35mm版換算で75mm相当の画角になり、また「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」の最短撮影距離が45cmのため少々扱い難かったです。

同じく「Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」で撮影した「ラーメン富士丸 明治通り都電梶原店」のラーメンです。
撮影データは、絞り優先AE、絞りF1.4、シャッタースピードは1/100、焦点距離は50mm、補正無し、ISO200の最低感度です。WBはAuto、測光モードはマルチパターン測光、アクティブD-ライティング弱です。
絞り開放の浅い被写界深度で周囲がボケて被写体の中央だけにピントが合い、立体感が出ています。流石に大きいセンサーを搭載しているだけあり、ボケを活かした絵作りができるところは魅力的です。
ただ、やっぱり50mmだと75mm相当の画角になり、最短撮影距離の関係もあって、後方に引くことになりやはり扱いにくいです。個人的には「AF-S DX NIKKOR 35mm F1.8G」(35mm換算で52.5mm相当の画角、最短撮影距離30cm)が欲しいところです。

こちらの被写体は既に生産中止となったニコンのマニュアルカメラ「FM3A」です使用レンズは同じく生産終了となった「Ai AF Micro Nikkor 105mm F2.8D」。105mmなのでD90の場合は、157.5mm相当の画角になります。
絞り優先AE、絞りF3.2、シャッタースピードは1/30、焦点距離は105mm、WBはAuto、補正は無し、ISO400、測光モードは同じくマルチパターン測光、アクティブD-ライティングは弱。
開放付近の浅い被写界深度でピント面からなだらかに背景のボケにつながり、奥行きがある写真となっています。またマクロレンズだけあってピント合っている範囲の解像度が素晴らしいです。
以上がD90とレンズの簡単なレビューとなりますが、ISO3200の高感度は緊急用としても、低感度ではほとんどノイズが確認できず素晴らしい描写力だと思います。また、Dタイプレンズが使える点もポイントが高いですね。同じCMOSセンサーを積んでいると言われる「D5000」との大きな差はその点と、ファインダーの切れとヌケが良い点です。
またD90でRAW+Jpegで連続撮影をすると、枚数は数えていません(恐らく十数枚)が、若干待たされることがありました。直ぐに撮影に復帰することができますが、連射を多様する人はこの点が気になるかもしれません。あまり連射しない用途であれば十分に実用的です。



ちなみに、自分は未だに一眼レフは銀塩カメラの「F6」でデジタルに移行してはいません。デジタルカメラはコンパクトの「GR DIGITAL II」のみですが、先月末のお台場ガンダムで「Nikon D70」を借りてデジタルならではの利便性は痛感しています。
ただ、やはりフルサイズ、ニコンで言うところのFXフォーマットは譲れないので、D700の次の次辺りの後継機で手に届く値段になったら真剣に検討してみることにします。
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