2009.09.13(Sun)
奇岩・奇景が広がる、伊豆の「松島」、西伊豆の天然記念物「堂ヶ島天窓洞公園」

沼津港で朝飯を食べ伊豆に向かっていると、もう一人の仲間が先に下田でサーフィンをやっているという連絡を受けて、西伊豆の堂ヶ島で待ち合わせをすることにしました。
その仲間の情報によると今日は波が高く危険な程ということ。伊豆の海に潜りに来たのに残念ですが命には替えられません。
西伊豆の堂ヶ島に到着しましたが、待っているだけでは手持ち無沙汰なので加山雄三ミュージアムの駐車場に車を止めて、136号を挟んで向かいにある「堂ヶ島天窓洞公園」を散策することにしました。


「堂ヶ島天窓洞公園」に入ると舗装された広場の向こうは直ぐに海。遊覧船乗場がありましたが、今日は高波のため運航中止です。
遠くでは波が岩に当たって砕け、白く水飛沫を上げています。


左側は直ぐ海という細い崖伝いの道を通って奥へ奥へと進みます。この辺りは入り江状になっているので、高い波は立たず比較的安全です。ただ道は部分的に濡れているので足を滑らさないように注意して歩きます。
左手の奥の方に見える入り江の入口に浮かぶ島が「亀島」です。あの辺りに向かって歩を進めます。


崖沿いの細い道を抜けると、道が開け白く眩しい岩肌が剥き出しになったところに出ます。更に先に進み坂道を上っていきます。白い岩は「浮石質凝灰岩」という岩で日光を反射して眩しいです。

階段状になった岩を更に上へと登っていきます。階段状になってはいますが、足元は良くはないので転ばないように注意です。


岬状になった先に、さっき見えた「亀島」が眼前に迫ります。
西の方角を見ると「象島(ぞうじま)」、「中の島(なかのしま)」、「高島(たかしま)」の3つ合わせて「三四郎島(さんしろうじま)」と呼ばれる島々が眺望できます。

岬状の部分と亀島に当たって砕ける波飛沫が大きく海は荒れ模様。流石にこれでは海に入るのは危険です。「これは今日は海は諦めるか」なんて声が聞こえてきます。


更に上へと登ってみると、亀島の姿が良く確認できました。確かに亀がうずくまったように見えなくもないです。亀は亀と言っても海亀よりも象亀の姿を彷彿させます。
ちなみに、亀島の向こうのに続く島は「蛇島」と言うそうです。


休憩所を経て丸太で舗装された坂道を登ると、「伊豆の松島」と書かれた案内版がありました。
フムフムと分りやすい解説ですが、文末の「おます」は誤植なのか、この辺りの方言なのかが気になります。この展望地の下は、浮石質凝灰岩が海水で浸食され、断崖となって海よりそそり立っています。その様が、日本三景の一つである陸奥(宮城県)の「松島」に匹敵することから「伊豆の松島」と呼ばれています。
また、周囲に見られる植物は、伊豆西海岸に多く見られるウバメガシで、良質の木炭である「備長炭」を作るのによく用いられておます。
ちなみに松島には2年前に仙台に行った時に寄ったことがありますが、その頃はあまり真剣にブログを書いてなかったのでエントリーには残っていませんね。


奥へと歩くと「トンボロ現象」の解説版がありました。さっき見た「象島(ぞうじま)」、「中の島(なかのしま)」、「高島(たかしま)」の3つの島を合わせて「三四郎島」と言い、干潮になると海岸から伸びる道で繋がるそうです。
干潮時に砂州によって海岸と道が繋がるトンボロ(陸繋砂州)で陸繋島(りくけいとう)になって歩いて渡ることができます。手前から「象島(ぞうじま)」、「中の島(なかのしま)」、「高島(たかしま)」と言い、3つで三四郎島(さんしろうじま)と呼ばれます。


先に進むと今度は木柵に周囲を囲まれている場所に出ました。この場所が天然記念物に指定されている「堂ヶ島天窓洞窟」です。
この付近は、白い凝灰岩(安山岩質)からできており、その地下は海水により浸食されてできたトンネルが網の目のようにつながっています。
正面に見える天井の丸く抜け落ちているところが天然記念物に指定されている「天窓洞」です。


そしてこちらが「天窓洞」。丸くぽっかりと穴が空いています。見た瞬間に「ギアガの大穴」を思い出してしまいました。見ていると身を投じたくなるような危ない雰囲気があります。「天窓洞」の下は海と繋がっており、遊覧船の航行ルートにもなっています。遊覧船に乗って「天窓洞」の下から見上げたら面白そうです。

「堂ヶ島天窓洞公園」の出口へと向かうと、遊覧船がひょこっと現れる洞穴の出入り口がありました。この風景は昨年訪れた下田の田牛の「龍宮窟」に似ています。

「堂ヶ島天窓洞公園」を出て、136号の向かいにある加山雄三ミュージアムに戻り仲間と合流しました。波が高く荒れ模様ですが、どこかに入れそうな穏やかな海はないかと捜し求めて出発です。
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