2009.11.19(Thu)
【レビュー】スリムなATX対応ミドルケース、Lian Liの「Try PC-X500B」の外観・内部構造を紹介

先のエントリーではLian Liのアルミケース「Try PC-X500B」を簡単に紹介しましたが、このエントリーでは「Try PC-X500B」の外観、そして内部構造を出来る限り詳細に紹介してみます。
「Try PC-X500B」のスペックは、主要素材はアルミニウム合金。サイズは幅230mm×高さ585mm×奥行き380mmです。
ミドルタワーとしては高さがありますが、これは後述の通り内部が上部・下部に分かれたレイアウトになっているためです。
ファンはフロントに2つ、リアに2つで全て12cmファンです。内部構造が2つに区分され発熱パーツが分離され、合計4基のファンで冷却しますので冷却性能が高い構造になっているといえます。
ドライブベイは、5.25インチベイが2つ、3.25インチベイが1つ、3.25インチシャドウベイが4つです。最大HDD搭載数は4つになります。


入出力端子はケースの上部に備わっており、本体と同じ素材・質感の蓋で開閉できます。入出力端子はUSB2.0ポートが2つ、IEEE1394ポート、ESATA、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子(HD-AUDIO/AC97両対応)がそれぞれ1つです。

LEDはフロンパネルの右上にあり、POWERとHDDが1つづつです。背の高い割にはLEDの数が少ないという印象です。もう一つ位はHDDランプがあっても良いのではと思います。


「Try PC-X500B」のフロントパネルはドライバレスで着脱できる構造になっています。フロントパネルを軽く手前に引くだけで外せます。少しの力で簡単に外れてしまうため、もう少し硬めにロックされていた方が良いのでは?と思わせるほど簡単に外れます。
フロントパネルを外すと2基の12cmフロントファンから、埃が内部に侵入するのを防ぐためのダストフィルターが備わっています。ダストフィルターは上に引き出す形で外すことができ、メンテナンス性に優れています。なお、ダストフィルターの素材はプラスティックです。

フロントパネルをロックするオス側の突起が四隅に4つ備わっています。これをフロントパネル裏側のメス側に挿入してロックするという構造です。

ダストフィルターを外すと、ファンコントローラーにアクセスできます。H(高速回転)、M(中速回転)、L(低速回転)の3段階で調整することができます。
ファンコントローラーにアクセスするためにはフロントパネルを外し、ダストフィルターを外すという手順がやや面倒です。もっとも頻繁に調整するものではありませんが。


サイドパネルはケース背面のネジでロックされています。ネジはドライバレスで回すことができ、ネジを緩めて手前に引くとサイドパネルのロックが解除されます。
なお、左サイドパネルをロックするネジにだけ南京錠を通して施錠する輪が付いています。左サイドパネルを外すとマザーボードやHDD等の内部パーツにアクセスできるため、左サイドパネルだけにセキュリティが掛けられるようになっています。

本体側のサイドパネルをロックするためにツメです。このツメがサイドパネルの溝に嵌り、先ほどの背面のネジを引き出すとロックが解除され、押し込むとロックされる構造になっています。


左サイドパネルを外した「Try PC-X500B」と左サイドパネルです。ケース内部も外観と同じように黒色一色になっています。
ケース内部が電源とHDD、光学ドライブを収納する上部領域と、マザーボードを収納する下部領域に分かれています。
2つに区分された内部構造(メーカーではチャンバー、ゾーンと呼んでいます)では発熱するパーツがそれぞれ分かれて設置され、フロント、リアの合計4基の12cmファンで冷却しますので、冷却性能が高い構造になっているといえます。
左サイドパネルの内側には防音材が貼り付けられています。


電源とHDD、光学ドライブを収納する上部領域がこちらです。リアファンの直ぐ手前にHDDホルダーがあり、右側に光学ドライブを組み込む5.25インチベイ、3.5インチベイがあります。
HDDホルダーの下には電源の設置スペースがあり、ケースに触れる底面には防振シートが張られ、その右側にはもう一つのHDDホルダーがあります。
HDDホルダーはハンドスクリューネジで着脱が出来ます。また、HDDホルダーにはハードディスク駆動時の音をケースに伝えないために、HDDを固定するネジ穴に防振パッドが付けられています。

マザーボードを収納する下部領域は2基のフロントファン、1基のリアファンで冷却される格好になります。ちょっと分り難いですが、天井、電源を設置する板には二つの穴が空いており、この穴に電源ケーブルを通してマザーボードに電源を供給することになります。


下部領域には1基のリアファンと2基のフロントファンで、いずれも12cmファンが初めから装着されています。3基のファンで冷却することになりますので、ハイスペックなグラフィックカードを装着しても冷却には困ることは無いと思います。

右サイドパネルを外した状態です。マザーボードベースの裏側になります。ケースマニアックスの「Try PC-X500B」のページにはマザーボードベースは引き出し式と書かれています(一応、魚拓を取っておきました)が、実際には固定式です。
マザーボードベース裏側の左下には小さな穴が空いていますが、HDDや光学ドライブに接続したSATAケーブルをこの穴を通してマザーボードに接続することになります。つまり裏側配線が出来ます。


2つある5.25インチベイの上側から出入力端子のスイッチに接続されたケーブルが伸びています。結構太くて長いガッチリとしたケーブルです。
2つある5.25インチベイの上側に光学ドライブを設置した場合に、光学ドライブの上をこのケーブルが走ることになります。またそれぞれのケーブルが結構太いので上手く配線をしないと光学ドライブと観賞する恐れがあります。この辺りに「Try PC-X500B」の設計のギリギリさが窺えます。

出入力端子のマザーボードに接続するコネクタです。上の方で紹介した端子と対応し、USB2.0ポートが2つ、IEEE1394ポート、ESATA、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子(HD-AUDIO/AC97両対応)がありますが、スピーカーはありません。
スピーカーはケースとは独立した単体の小さいスピーカーが付属しています。丁度、最小構成にして起動テストをする時に使う動作検証用のスイッチセットのようなスピーカーです。

「Try PC-X500B」の裏側は2基の12cmファン、電源設置スペース、スリットが入ったPCIスロット、水冷用のパイプを通す穴が備わっています。

PCIスロットカバー、水冷用のパイプ穴、そしてその左側にはグラフィックカードの熱を逃がしやすいようにメッシュ穴が空いています。

最後に底面です。底面にはアルミ製のインシュレータが初めから取り付けられてあります。
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