2017年08月 / 07月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫09月
2009.12.25(Fri)
Top Page > 旅行/お出掛け > ブラタモリで放送していたらしい喫茶店を貫通する銀座の抜け道を歩く

ブラタモリで放送していたらしい喫茶店を貫通する銀座の抜け道を歩く

喫茶店の自動ドアに突き当たる
ソニービルでクリスマス的な小イベントを観賞し、西銀座通りから交詢社通りに入りバーニーズニューヨーク銀座店を冷やかした後に、唐突にツレが「ブラタモリで放送していた抜け道を通ってみたい」と言い出した。

少し食べただけで直ぐ満腹になってしまうくせに食べるのが好きなツレのことだから、また食べ物の話かと予想していていたが、意表を突かれてしまった。この人は突拍子も無い話をするところがある。

「一体何を言っているのだ?銀座の抜け道?トワイライトゾーンにでも至る空間の歪みが銀座にはあるのか?」と内心訝しげながら、「ブラタモリってテレビ番組の?」と心とは裏腹に優しく問い返してみた。

俺は普段はほとんどテレビを観ない。観るのはニュースぐらいと貧相なテレビ生活を送っている。「ブラタモリ」という番組は他番組に滅多に出演しないタモリがナビゲーターを務め、東京の穴場的な場所を紹介するということで話題になった番組であることは知っていたが、観たことは無かった。

あまり要領を得ないツレの話をまとめるとこうだ。銀座のビルとビルの間に薄暗く細い隘路がある。隘路自体は雑居ビルが密集した地域では珍しくもないのだが、件の隘路は薄暗い中を進んでいくと喫茶店にぶつかり、その喫茶店の中を抜けて、反対側まで歩けるということだ。
「ブラタモリ」ではあまりの興奮のあまりタモリが「もう一度通ってみる!」とスタッフを差し置き一人で歩く一幕があったそうだ。

「なるほど。どういう路地なのかは分った。それで場所はどこなの?分っているの?」
「全然分らない」

予想通りのにべも無い返事。手掛りも無い中でこの広い銀座をどうやって探せば良いのだ。仕方が無いので携帯電話でGoogleを呼び出し検索してみるが、場所が分るようなページには辿り着けない。全く拠り所が無い状況である。まさに五里霧中、暗中模索、四面楚歌(違うわ)である。

「何も情報が無い中で、ただっ広い銀座で探すのは難しいんじゃない。ビルだって無数にあるしさ」
「でも見たいの。歩いてみたいの!」

子供のように駄々をこね始めたツレを冷徹に見つめながら、大して賢くない頭をここぞとばかりにオーバークロックして駆動する。普段は1.6GHzでしか動いていない頭脳を4.3GHz位に高めて熱暴走しそうなくらいに巡らせる。

「OK。分った。銀座は広い非常に広い。しかも俺は銀座に詳しく無い。ただ、話を聞く限りではその路地はビルとビルの間にあるはずだ。となると雑居ビルがあるエリアに限られる。区画整理がされた地区ではそういう隘路が出来ないように整理整頓されているはずだからだ。そして俺が知る限りでは雑居ビルがあるエリアはこの辺り。つまり我々が立っているこの辺りだと思う。近辺を散策してそれらしいのを見つけたら入ってみよう」

シャーロックホームズばりの推理を貧弱な根拠の上に立てながら早口で巻くし立てた。銀座のどこが区画整理されてされていないかなんて知ったことじゃない。小さいビルが立ち並んだ場所なら銀座にそれこそ星の数ほどある。その中からたった一つの路地を見つけ出すなんて絶望的。自信は当然全く無い。キラキラと期待に溢れ輝いたツレの目を重荷に感じながら、とりあえず探索を進めることにした。

すると予想に反して直ぐに怪しい路地を発見した。左にはお洒落なブティックが入ったビル。右側のビルの1階には飲食店が入り、そのビルとビルの間の暗がりに奥へと続く細い道が伸びている。如何にも怪しい。

「怪しい臭いがプンプンするぜ!」とスピードワゴン(ジョジョに登場する個性的なキャラクター。もっとも個性的じゃないキャラなんていないけどさ)と一人ごちながら、足を踏み入れるとまさにそれらしい。ビルとビルに挟まれた薄暗い道がずっと奥へ消えている。

「ここじゃないのかな?どう?テレビで見た道と同じ?」
「分らないけど、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。」

相変わらず確証が持てないまま、取り敢えず確認してみようと先へと進めると・・・・突然、

「あっここだ!そうそうここだよ!凄いね!本当に見つけちゃった!」

とツレが喜びに満ちた歓声を上げた。という訳で一発で発見してしまいました。
いやー本当に見つけられるとは思わなかった。幼少の時から推理小説を読んでた賜物だろうか。

ガキの頃の江戸川乱歩の少年探偵団から始まり、エドガー・アランポー、アガサ・クリスティ、阿刀田高、綾辻行人、陳舜臣、星新一、東野圭吾、ロワルト・ダール、アーサー・コナン・ドイル、シドニー・シェルダンと脈絡無い読書遍歴で無意識のうちに培われた推理能力がここに発現したのかもしれない(んな訳ねーか)。

阿刀田高は自分が最も好きな作家であるけど、奇妙な味わいが持ち味の作風です。短編が多く短編好きな自分にピッタリと合います。代表作はやっぱり「ナポレオン狂」ですね。やはり秀作が幾つも収録されており何度読み返しても面白く独特の読後感があります。この人の作品を一番多く持っていますね。粗方読み尽くしたかもしれないくらい読んでいます。
綾辻行人は館シリーズで有名ですね。少々マンネリ化気味な気配もあったけど、館の構造を活かしたトリッキーな仕掛けが面白かった。陳舜臣は歴史推理小説というべきなのかな。歴史を絡めてたミステリーが独特です。異文化を感じさせる作品が多く旅行好きで読書好きならが一度は読んでみて欲しいです。
東野圭吾は有名になり過ぎてしまった感があるけど、個人的には「白馬山荘殺人事件」を勧めたいですね。ミステリーの王道と言った作品です。

閑話休題。話を「ブラタモリ」な路地に戻して紹介します。

銀座にあるビルとビルの間の抜け道
ビルとビルの間に伸びる路地に入るとこんな感。如何にもビルの裏側らしくエアコンの室外機が置いてあったり、配管が壁を伝っていたりといった体裁で、薄暗く、所々に設けられた電灯がおどろおどろしさを醸し出しています。夜だったら一人では歩けないような雰囲気です。

喫茶店の自動ドアに突き当たる
歩き進めると直ぐに自動ドアにぶつかります。この自動ドアの向こうには喫茶店なのかな?と思いつつ手を当てて開いてみると、案の定喫茶店でした。喫茶店の店内はクリスマスということもあって買い物客が一休みをしていました。意外だったのは視線を浴びることがなかったこと。ひょっとしたらお店のお客さんは常連客が多く慣れっこだったのかもしれません。
直ぐ目の前には反対側へと抜ける自動ドアがあります。

喫茶店を抜けると更にビルの間の路地が続く
自動ドアを潜り、喫茶店を出ると更に路地が続いています。一層薄暗くて電灯がチカチカと定期的に点滅を繰り返していたりします。バイオハザードに出てきそうな雰囲気の道です。

路地にぶら下がっていた電線の固まり
眼前に邪魔な物があるなと無意識に手で払いのけようとしたところで、何かヤバイ予感がして払おうとしていた物をよく見てみると電線の固まりでした。あぶねー触ったら感電するんじゃないかな。突拍子も無い危機を回避したところで、更に先へと歩を進めます。

突き当たりを右に曲ると赤い路地が
路地の突き当たりを右に折れると壁が突然真っ赤になっていました。壁を光を赤く鈍く反射していてちょっと怖いです。

傍らに稲荷様(豊岩稲荷神社)がありました
何故こんなにも赤いのだろうかという疑問は直ぐに氷解しました。傍らにお稲荷様が祀ってありました。

豊岩稲荷神社からの抜け道への入口
路地を抜けて表通りに出ました。先ほどの稲荷様は「豊岩稲荷神社」というみたいです。
路地は入口からこの出口まで歩いて所要3分。写真を撮りながらだったので、普通に歩くだけなら2分少々で歩けると思います。

それにしても何の事前情報もない状況で一発で目的の道を発見できるとは、今年の運を全部使い果たしてしまったのかもしれないです。もっとも、今年もあと僅かで終わってしまうので、良い運の使い切り方をしたのかもしれませんが。

ちなみに「ブラタモリ」で放送されていた(らしい)路地ですが、敢えて目印になるようなお店は書かないことにしました。生活路でもありますし、観光客が殺到すると周囲のお店、特に喫茶店の迷惑になるかもしれないからです。ヒントはそれとなく書いたつもりですので、参考にしながら探してみてください。
関連記事

タグ(ブログ内検索もできます)銀座 中央区 抜け道 ブラタモリ

16:49  |  旅行/お出掛け  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

関連エントリー

Loading


Comment

コメントを投稿する

※コメントは承認するまで表示されません。


管理者だけに表示

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | BLOGTOP |