2010.03.07(Sun)
中世の生活を営む“過去から隔離された村”「ヴィレッジ」(The Village)を観てみた
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前のエントリーとは脈絡無いカテゴリの記事が突然出てくるのがこのブログの特徴ですが、久しぶりの映画ネタです。
今回紹介するのは「ヴィレッジ」(原題:The Village)です。テレビの予告編でサスペンス調な内容が印象的で覚えててレンタルショップで見つけたので借りてみました。
あらすじは外界から隔離された深い森に囲まれた村で住む人々。中世然とした自給自足の生活を営み、村独自の価値観を頑なに守っている。村には森に入ってはならないという掟があり、それは過去に結んだ“村に住む者”との契であり決して犯してはいけないというルールである。
ある日村の中で事件が発生し、主人公である盲目の女性が村の外へ薬を求めに森に踏み込むことになる。それを切欠に村に隠された悲しい秘密が徐々に明らかにされる。
ギリギリネタバレにならない程度であらすじを書くと以上かな。観ていると序盤が終わる辺りで「ひょっとしたらそういうことかな?」と思ったら案の定その通りでした。サスペンスホラーな内容を想像していると拍子抜けすることになります。中盤辺りまではその調子で進みますが、主人公が森に入る手前当たりでちょっと違うなというのが分ってきます。
観終わってから色々な疑問が出てくるのですが、まず何で全盲の女性に森の外に出る役割を担わしたのか必然性に欠ける気がする。愛の力を言われればそれまでですが、真実を知る長老達の一人が行けばもっと丸く収まると思うし、普通に考えて目が見えないのに道無き道を歩く困難は予想できるでしょう。ましては初めて踏み入れる土地なんだし。
あと、赤い色が不吉な色で黄色が身を守る色という説明が作中で出てきますが、これも明確な説明が与えられて無いんですよね。ちょっと釈然としない気持ちが残ります。この辺りの説明があればもっと村の生活・個性的な価値観に引き込まれやすいと思われ。
最後にもう一つ。長老達が悲しみから逃れるために自分達が作った「掟」の真実が語られますが、その「掟」を作るまでの理由付けがちょっと弱いという気がしました。以前の生活の利便性を思い出し、時間が経つに連れて悲しみも薄れていくので、離反したり抜け出る者が居てもおかしくないと思うんですよね。実は過去にあり、再び結束を強めて今に至ってるのかもしれませんが。
少々批判的な内容になってしまいましたが、サスペンスホラーな内容を期待しなければそこそこ楽しめます。序盤の引き込ませ方、終盤の恐怖感はかなり真に迫るものもあります。評点を付けるのなら10点満点中6点かな。


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