2007.07.23(Mon)
NHKスペシャル「デザインウォーズ ケータイ開発の舞台裏」を観てみた
NHKスペシャル「デザインウォーズ ケータイ開発の舞台裏」を観た。
概要を簡単に説明すると、携帯電話を「デザイン中心のプロダクト開発をしますよ!」という感じ(略しすぎか?)。
登場した会社は韓国の「LG電子」「NEC」そして「ソニーエリクソン」。
まず「LG電子」は“デザインを発端とした開発を行う”(大体こんな感じ)を基本方針としている。デザイナーがデザインを設計しそれを製品に落とし込むというプロセスだ。そこから生まれたの代表的な製品が世界で1,000万台を売り上げたという「チョコレート」デザイン。
これを日本市場で売り込むためDoCoMoにプレゼンしていくのだが、DoCoMoの注文を受けて細かいチューニングを行い、結局採用されるに至る。それが「L904i」。
また、LG電子は大学生向けにデザインコンペを行い、そこから採用されたデザインは必ず製品化することを約束する。官学連携ではなく学企連携といったところ。
「NEC」の方は、従来は機能重視でワンセグやら音楽やらを詰め込んで、デザインは最終的にかぶせるという手法を変更し、“デザインからの発想”に切り替える。昔のNシリーズの復権を掛けるわけだ。
デザイナーチームと技術チームの確執もある。チーフデザイナー(名前失念)の「我々は誰のために製品を作るのか?生活者が満足できる製品こそが我々が目指すものではないか?」(大体こんな感じ)という問いかけの元で、一丸となって製品作りに向かい、製品化に至る。
ソニーエリクソンはデンマークにデザインラボのような施設があり、そこで前シーズンの良いところ悪いところをデザイナー同士でディスカッションを行い洗い出し、次シーズンのデザインに活かす「Shingi(審議)」を行う。
日本人デザイナー(名前失念)の「新しい、新鮮なものだけに価値があるのではなく、例えば着古したジーンズのように体に馴染んだものにも価値がある。」という発言の元、「パティーナ」(ラテン語で「経年変化」の意味)を次回のコンセプトにする。
いずれの会社でも根幹にあるのは、「デザインからの発想」という点だ。その点で言えばNECの例は日本では珍しいのではないだろうか?
ちなみに日本では「デザイン」というと「意匠」的な部分に留まる傾向がある。つまりは「外観」だけだ。欧米では違い「意匠」も含むトータルな使い勝手や操作のし易さ等の「ユーザビリティ」も含むそうだ。
NECのチーフデザイナーの言った「我々は誰のために製品を作るのか?生活者が満足できる製品こそが我々が目指すものではないか?」が象徴している。
観終わった後は、こういうポリシーで機能している会社って良いなと思った。真の意味でのデザインを起点にした発想は、生活者(ユーザ)の方を向いていなければ出来ないわけだし。
それに対して俺が今働いている会社って。利益も大事、売り上げも大事だってことは分かるが、もう少しじゃなくてもっともっとユーザの方を観なければならないだろうなぁ。
正直言ってデザイン中心で開発できる会社が羨ましくて仕方がない。
デザイン中心の開発ができるということは、そういう土壌があるのだろう。だからタネを撒いても芽が出る。土壌が無ければ腐るだけだ。土を耕す労力も気持ちも今の会社に対しては無いなぁ。
概要を簡単に説明すると、携帯電話を「デザイン中心のプロダクト開発をしますよ!」という感じ(略しすぎか?)。
登場した会社は韓国の「LG電子」「NEC」そして「ソニーエリクソン」。
まず「LG電子」は“デザインを発端とした開発を行う”(大体こんな感じ)を基本方針としている。デザイナーがデザインを設計しそれを製品に落とし込むというプロセスだ。そこから生まれたの代表的な製品が世界で1,000万台を売り上げたという「チョコレート」デザイン。
これを日本市場で売り込むためDoCoMoにプレゼンしていくのだが、DoCoMoの注文を受けて細かいチューニングを行い、結局採用されるに至る。それが「L904i」。
また、LG電子は大学生向けにデザインコンペを行い、そこから採用されたデザインは必ず製品化することを約束する。官学連携ではなく学企連携といったところ。
「NEC」の方は、従来は機能重視でワンセグやら音楽やらを詰め込んで、デザインは最終的にかぶせるという手法を変更し、“デザインからの発想”に切り替える。昔のNシリーズの復権を掛けるわけだ。
デザイナーチームと技術チームの確執もある。チーフデザイナー(名前失念)の「我々は誰のために製品を作るのか?生活者が満足できる製品こそが我々が目指すものではないか?」(大体こんな感じ)という問いかけの元で、一丸となって製品作りに向かい、製品化に至る。
ソニーエリクソンはデンマークにデザインラボのような施設があり、そこで前シーズンの良いところ悪いところをデザイナー同士でディスカッションを行い洗い出し、次シーズンのデザインに活かす「Shingi(審議)」を行う。
日本人デザイナー(名前失念)の「新しい、新鮮なものだけに価値があるのではなく、例えば着古したジーンズのように体に馴染んだものにも価値がある。」という発言の元、「パティーナ」(ラテン語で「経年変化」の意味)を次回のコンセプトにする。
いずれの会社でも根幹にあるのは、「デザインからの発想」という点だ。その点で言えばNECの例は日本では珍しいのではないだろうか?
ちなみに日本では「デザイン」というと「意匠」的な部分に留まる傾向がある。つまりは「外観」だけだ。欧米では違い「意匠」も含むトータルな使い勝手や操作のし易さ等の「ユーザビリティ」も含むそうだ。
NECのチーフデザイナーの言った「我々は誰のために製品を作るのか?生活者が満足できる製品こそが我々が目指すものではないか?」が象徴している。
観終わった後は、こういうポリシーで機能している会社って良いなと思った。真の意味でのデザインを起点にした発想は、生活者(ユーザ)の方を向いていなければ出来ないわけだし。
それに対して俺が今働いている会社って。利益も大事、売り上げも大事だってことは分かるが、もう少しじゃなくてもっともっとユーザの方を観なければならないだろうなぁ。
正直言ってデザイン中心で開発できる会社が羨ましくて仕方がない。
デザイン中心の開発ができるということは、そういう土壌があるのだろう。だからタネを撒いても芽が出る。土壌が無ければ腐るだけだ。土を耕す労力も気持ちも今の会社に対しては無いなぁ。
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