2008.01.17(Thu)
名画「モナリザ」のモデルが明らかに!
ドイツのハイデルベルク大学図書館の研究チームがあの名画「モナリザ」のモデルを明らかにしたそうです。
モデルはフィレンツェの富豪商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・デル・ジョコンド(別名リザ・ゲラルディーニ)。同図書館の1477年に印刷された書物の欄外にダビンチの知人だったフィレンツェの役人、アゴスティノ・ベスプッチが書いた「ダビンチがフィレンツェ商人の妻リザ・デル・ジョコンドの肖像画を制作中だ」という記述があり、その記述の日付が「1503年10月」。ちょうどダビンチがモナリザを制作期間に当たる。
ちなみにこの発見は既に2年前。リザ・ゲラルディーニをモデルとする説、リザ説が有力であることから公にはしなかったらしい。
個人的には「たったこれだけで決定的な証拠なの?」と疑問を持たなくも無いが、多くのメディアがセンセーショナルに取り上げているってことは確定的なんだろう。恐らく科学調査もしっかり行われているだろうし。
リザ説は『美術家列伝』に記したジョルジョ・ヴァザーリに由来し、その中で「モナ・リザ」(モナは婦人、リザはエリザベッタの愛称)と表されたことを根拠にしていた。
ただ、ヴァザーリは1511年生まれで、これを記したのは1550年。レオナルド・ダビンチが没したのが1519年。会っていたとしてもヴァザーリがまだ8歳、明晰な記憶が残る年ではない。会っていないだろうとされており、リザ説の根拠として弱かった。
なんで、こんなニュースに興味を持ったのか。それは「ギャラリーフェイク」という漫画でこのモデル説問題を扱っていたから。
ブラックマーケットに通じたギャラリー「フェイク」を商う画廊の藤田は、元ニューヨークメトロポリタン美術館の“プロフェッサー”とまで呼ばれたキュレーター(学芸員)。ある切欠でブラックマーケットで表には出て来れない盗品・贋作を横流しする。が、美の信奉者であり芸術を守るためなら法を犯すような思い切ったこともしてしまいます。上手く言えないが例えて言うと「芸術版ブラックジャック」と言ったところ。ブラックマーケットに通じていると言っても悪だけでなく、もちろん善の面もあるのです。
その藤田が追っているのが「第二のモナリザ」で、核心に近づいたところで後一歩足らずといった展開がシリーズを通して所々で語られる。
作中ではリザ説と、ナポリ公妃コスタンツァ・ダヴァロスをモデルとするタヴァロス説が出てくるが、藤田がどちらの説を信奉しているか、結末はどうなるかは是非読んで確かめてみてください。

ついでにこのニュースのソースを貼っておきます。同じ内容のニュースをソース違いで読み比べると中々面白いです。各社情報量に差があったり、ソースが同じだけど書き方を変えていたりと、文章を考える上でも役に立ちますね。
■ロイター :ドイツの研究チーム、「モナリザ」のモデルを解明
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-29765720080115
■時事通信:2008/01/15-09:07 「モナリザのモデルは商人の妻」=大学図書館が証拠発見-独
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008011500153
■AFPBB News:「モナリザ」の謎のモデルを示す証拠? 独図書館で発見
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2336674/2525347
■MSN産経ニュース:モナリザの“謎”に終止符? モデルはフィレンツェ富豪の妻
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080115/erp0801150854000-n1.htm
■アメーバニュース:モナリザのモデル ドイツ図書館が明らかにする
http://news.ameba.jp/domestic/2008/01/10189.html
■朝日新聞:モナリザ、伊商人の妻がモデル 独で記述見つかる
http://www.asahi.com/culture/update/0115/TKY200801150376.html
■読売新聞:「モナリザ」のモデル示す証拠?ドイツの大学図書館で発見
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080115i213.htm?from=navr
■中日スポーツ:モナリザ、モデルの証拠か 独図書館、通説裏付け
http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2008011501000737.html
■日刊スポーツ:「モナリザ」モデル女性の証拠発見
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20080115-307460.html
最後にwikipediaのレオナルド・ダビンチのとモナ・リザのリンクを置いておきます。ダビンチのページは分量も多く読み応えがありますよ。
モデルはフィレンツェの富豪商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻リザ・デル・ジョコンド(別名リザ・ゲラルディーニ)。同図書館の1477年に印刷された書物の欄外にダビンチの知人だったフィレンツェの役人、アゴスティノ・ベスプッチが書いた「ダビンチがフィレンツェ商人の妻リザ・デル・ジョコンドの肖像画を制作中だ」という記述があり、その記述の日付が「1503年10月」。ちょうどダビンチがモナリザを制作期間に当たる。
ちなみにこの発見は既に2年前。リザ・ゲラルディーニをモデルとする説、リザ説が有力であることから公にはしなかったらしい。
個人的には「たったこれだけで決定的な証拠なの?」と疑問を持たなくも無いが、多くのメディアがセンセーショナルに取り上げているってことは確定的なんだろう。恐らく科学調査もしっかり行われているだろうし。
リザ説は『美術家列伝』に記したジョルジョ・ヴァザーリに由来し、その中で「モナ・リザ」(モナは婦人、リザはエリザベッタの愛称)と表されたことを根拠にしていた。
ただ、ヴァザーリは1511年生まれで、これを記したのは1550年。レオナルド・ダビンチが没したのが1519年。会っていたとしてもヴァザーリがまだ8歳、明晰な記憶が残る年ではない。会っていないだろうとされており、リザ説の根拠として弱かった。
なんで、こんなニュースに興味を持ったのか。それは「ギャラリーフェイク」という漫画でこのモデル説問題を扱っていたから。
ブラックマーケットに通じたギャラリー「フェイク」を商う画廊の藤田は、元ニューヨークメトロポリタン美術館の“プロフェッサー”とまで呼ばれたキュレーター(学芸員)。ある切欠でブラックマーケットで表には出て来れない盗品・贋作を横流しする。が、美の信奉者であり芸術を守るためなら法を犯すような思い切ったこともしてしまいます。上手く言えないが例えて言うと「芸術版ブラックジャック」と言ったところ。ブラックマーケットに通じていると言っても悪だけでなく、もちろん善の面もあるのです。
その藤田が追っているのが「第二のモナリザ」で、核心に近づいたところで後一歩足らずといった展開がシリーズを通して所々で語られる。
作中ではリザ説と、ナポリ公妃コスタンツァ・ダヴァロスをモデルとするタヴァロス説が出てくるが、藤田がどちらの説を信奉しているか、結末はどうなるかは是非読んで確かめてみてください。

ついでにこのニュースのソースを貼っておきます。同じ内容のニュースをソース違いで読み比べると中々面白いです。各社情報量に差があったり、ソースが同じだけど書き方を変えていたりと、文章を考える上でも役に立ちますね。
■ロイター :ドイツの研究チーム、「モナリザ」のモデルを解明
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-29765720080115
■時事通信:2008/01/15-09:07 「モナリザのモデルは商人の妻」=大学図書館が証拠発見-独
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008011500153
■AFPBB News:「モナリザ」の謎のモデルを示す証拠? 独図書館で発見
http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2336674/2525347
■MSN産経ニュース:モナリザの“謎”に終止符? モデルはフィレンツェ富豪の妻
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080115/erp0801150854000-n1.htm
■アメーバニュース:モナリザのモデル ドイツ図書館が明らかにする
http://news.ameba.jp/domestic/2008/01/10189.html
■朝日新聞:モナリザ、伊商人の妻がモデル 独で記述見つかる
http://www.asahi.com/culture/update/0115/TKY200801150376.html
■読売新聞:「モナリザ」のモデル示す証拠?ドイツの大学図書館で発見
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20080115i213.htm?from=navr
■中日スポーツ:モナリザ、モデルの証拠か 独図書館、通説裏付け
http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2008011501000737.html
■日刊スポーツ:「モナリザ」モデル女性の証拠発見
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20080115-307460.html
最後にwikipediaのレオナルド・ダビンチのとモナ・リザのリンクを置いておきます。ダビンチのページは分量も多く読み応えがありますよ。
- 関連記事
タグ(ブログ内検索もできます):モナリザ 名画 レオナルド・ダビンチ Leonardo ルーブル
関連エントリー
Loading
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
| BLOGTOP |
※コメントは承認するまで表示されません。