2008.03.22(Sat)
TAMRONから「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」が発表されていた!

最近カメラネタからすっかり遠ざかっていたけど、3月19日から始まっているPHOTO IMAGING EXPO 2008(PIE2008)のニュースを見ていたら、何とTAMRONから「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」が発表されていた!
このレンズは見ての通り、中望遠の70mm~望遠の200mmで開放F値がF2.8通し!記憶を辿ると確か、「SP AF28-75mmF/2.8 XR Di(ModelA09)」が発売された2003年か2004年には既に開発が噂されていた。カメラメーカ純正の同スペックのレンズだと値段が高く、重量が重くととても手軽に買えないし持ち運ぶのも大変。軽くて手軽に買えるレンズとして待望されていたのだ。
ちなみに俺は「SP AF28-75mmF/2.8 XR Di(ModelA09)」を2004年に大阪の「国立カメラ(クニタテ)」で通販で購入した。何で通販で有名でもなく、わざわざ大阪の店なのかというのは、以前に関西に旅行した際にこのお店で「Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D」を購入したから。
当時ではこのレンズの最安値が「国立カメラ(クニタテ)」で、どうせ関西へ行くのだからと大阪まで足を伸ばした。気の良いおばちゃんとおじちゃんがやっているお店なので機会があったら是非立ち寄って欲しい。
「SP AF28-75mmF/2.8 XR Di(ModelA09)」はF100そして、F6で使っているが、同スペックのニコンの純正(既に廃盤)は高く、重くとても常用するのは無理だが、「SP AF28-75mmF/2.8 XR Di(ModelA09)」なら値段にして1/4、重量も約1/2と買いやすく携行性も高いベストセラーレンズとなった。描写はニコンの冷たい感じに対して、温かみのある暖色系の発色をする。今回の「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」も同じ描写傾向だと思われる。
さて、自分はNikonユーザであるのでNikonレンズしか良くは知らないが、このレンズの対抗馬は「Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>」になると思う。「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」は手ブレ補正はないので「AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)」とは比較にならない。
そこで「Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>」と「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」の比較表を作ってみた。
レンズ名 | SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001) | Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW> |
---|---|---|
焦点距離 | 70-200mm | 80-200mm |
開放絞り | 2.8 | 2.8 |
レンズ構成 | 13群 18枚 LD(異常低分散)レンズ3枚 | 11群-16枚 EDレンズ3枚(G2・3・12) |
画角 | [ 対角画角 ] 34°21’- 12°21’ ( 22°33’- 7°59’) [ 水平画角 ] 28°51’- 10°17’ ( 18°49’- 6°38’) [ 垂直画角 ] 19°16’- 6°31’ ( 12°22’- 4°15’) ( ) 内は、APS-Cサイズ時の画角 | 30°10′~12°20′ |
絞り羽根枚数 | 9枚 | 9枚 |
最小絞り | 32 | 22 |
最短撮影距離 | 0.95m (ズーム全域) | 1.8m [1.5m:マクロ時] |
最大撮影倍率 | 1:3.1 (f=200mm、最短撮影距離:0.95m) | 1/7.4[1/5.9:マクロ時] |
質量(重さ) | 1,150g(三脚座除く) | 1,300g |
最大径 | 89.5mm | 87mm |
長さ | 194.3mm | 187mm(先端よりバヨネット基準面まで) |
フィルターサイズ | 77mm | 77mm |
付属品 | 花形フード、ケース | 7前キャップ・裏ぶた、ケース ※フード(非花形)は別売り |
絞り環の有無 | 不明 | 有り |
希望小売価格 | 104,790円(実勢価格不明) | 161,700円(実勢価格10万円強) |
「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」は10mm広角寄りで画角もその分広くなっている。最小絞りは32と「Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>」の22よりも相当絞れる。何よりも最短撮影距離が0.95mと1mを切っている。Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>」のマクロ域でも1.5mなので圧倒的に被写体に寄って撮影することができる。そのため最大撮影倍率も1:3.1(焦点距離200mm時)となる。
問題の大きさと重量は、「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」が、1,150g(三脚座除く)、最大径89.5mm、全長194.3mm。対してAi AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>」は1,300g、87mm、187mm。ニコンの方が一見重く見えるが三脚座を含む重さなので、恐らく三脚座を除けば重さは両者ともに変わらない。全長もニコンはバヨネット基準面までとなっているので両者とも遜色ないと思われる。逆に最大径はタムロンの方が大きい。
こうして見ると重量、大きさはほぼ変わらないことが分かる。
ただし、希望小売価格はニコンのが161,700円で、実勢価格10万円強。タムロンの希望小売価格は104,790円で実勢価格はまだ不明だが、希望小売価格だけを比べると57,000円もの差がある。恐らく希望小売価格は7万円前半~6万円代になるのでは無いだろうか?その値段で全域F2.8の望遠ズームが手に入るというのは大きい。
あと「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」のニコン用に絞り輪が付くかどうかは不明。
既に「Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm F2.8D <NEW>」を持っている俺には買い換えるメリットはあまり感じられない。もっとコンパクトで軽ければ真剣に購入を考えたんだろうと思う。「SP AF28-75mmF/2.8 XR Di(ModelA09)」がカメラメーカ純正の同スペックレンズよりも圧倒的に軽くコンパクトだっただけに、その点が非常に残念だ。
■4月2日追記
TAMRONへニコン用の「SP AF70-200mm F/2.8 Di (Model A001)」に絞り輪が付くのか問い合わせたところ、少々要領を得ない回答であったがサポート窓口では報道発表以外のことは知らないという回答であった。
ニコン用に絞り輪が付くかどうかは依然として不明だが、「SP AF28-75mmF/2.8 XR Di(ModelA09)」では絞り輪がしっかりと付いているので、もしかしたらという思いは残りますね。

■8月28日追記
実写レビュー記事があったので追記します。
タムロン「SP AF 70-200mm F2.8 Di LD [IF] Macro」
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