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2008.03.22(Sat)
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汐留ミュージアムに「ルオーとマティス展」を観に行った

「ルオーとマティス」展の案内看板
松下電工の汐留ミュージアムに「ルオーとマティス展」を観に行ってきました。ルオーもマティスも「ギャラリーフェイク」という漫画でしか知らない程度で、実物を観るのは初めて。ちょっと期待。
この「ルオーとマティス」展は一般の入場料が700円と安い。学生なら500円なので相当お得。このくらいの値段だともっと手軽に色々な展覧会に行けるのにね。

安さの理由はルオーの展示品のほとんどが松下電工の所有だから。通常の展覧会だと他の美術館から収蔵品を借りることになるので、貸借料や保険料がかかる。その点松下電工の汐留ミュージアムでは自社の持ち物であるのでコストが安く済む。その結果入場料も安く済む訳だ(多分)。

汐留ミュージアム
松下電工の汐留ミュージアムは新橋駅から歩いて5分。松下電工ビルの4階に入っている。あまり宣伝活動をしていないせいか、それとも日本にはルオーやマティスは浸透していないためか、休日の昼下がりというのに人は少なかった。

感想を述べると、ルオーの作品は通じて色彩が暗く、濃い輪郭で重厚。対するマティスは鮮やかな色彩を巧みに使い、華やかな印象だった。美術にはほとんど造詣がない自分が言うので正しい評価ではないと思うが、自分にはそう感じた。

見事だなと感じたのは、ルオーの「赤いガーターの娼婦」とマティスの「田園風景」が対照的に展示されていた点。暗く陰湿で醜い「赤いガーターの娼婦」と、軽やかで明るい「田園風景」の対比が見事に強調され心に残った。

「黄色のドレスとチェックのドレスの娘」で解説をされていが、マティスは明るく様々な色彩をバランス良く使いこなしたそうだ。それ故、「ジャズ」のようなアメリカンポップ的な作品を生み出すことができたのだろう。マティスのような色彩感覚・バランス感覚は正直に羨ましい。

初めて知ったのはボード・レールの「悪の華」に二人が挿絵を書いていたこと。この挿絵も相当数が展示されている。
ルオーが自らの絵を参考に職人に作らせたステンドグラスも展示されている。これも見事であった。
見応え十分で費用対効果も高い。700円の元は十分取ったと言え大変満足な展示会であった。

最後にアンケートにも書いたが、松下電工の汐留ミュージアムへの意見を。もう少し照明が明るいと助かる。絵を光線から守るためにわざと照明を弱めているのだろうが、そこは松下電工の力で絵に優しい照明にして明るくして欲しい。視力が弱い俺のような人は鑑賞するのがちょっと辛く、目が疲れた。
あと2階のカフェのコーヒーがひたすら濃くて美味しくない。「ルオーとマティス展」では入場券とこのカフェで利用できる割引券がもらえる。220円で飲み物とビスケットが付くので安いんだけど、お世辞にも美味しいコーヒーとは言えない。これは是非とも何とかして欲しい。

とは言え、展示内容自体は十分に満足行くので興味がある方は是非足を運んで欲しい。
マティス、ルーってどんな人?という方は以下のWikipediaの記事をどうぞ。
ジョルジュ・ルオー

アンリ・マティス
また、「Georges Rouault」、「Henri Matisse」で画像検索をするとルオーやマティスの作風がどんなものかが分かると思う。
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