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2008.06.01(Sun)
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abee「AS Enclosure D1」の詳細レビュー(外観編) 1/2

「AS Enclosure D1」とタバコの比較
1ヶ月前にメインマシンにするべく組上げた「AS Enclosure D1」だけど、思った以上にサブマシンの使い勝手が良くて、実は全然出番がない。

サブマシンはケースファンを鎌フロゥに換装したり、CPUクーラーを「ANDY SAMURAI MASTER」に換装したり、挙句の果てにはグラフィックボードを「Accelero S2」に換装したりと結構な手のかけようで、しかも「PC AIRCON」でGPU温度の比較をしたりと色々なことをやってたりする。

片や「AS Enclosure D1」に収まっているメインマシンの方はというと、火(電源ですね)も入れずに部屋の片隅に置いてある有様。
使わない理由は色々あって、やっぱりキーボードとマウスが一組しかないのとディスプレイが一つしかないこと。RealVNCとかでリモートでサブマシンをコントロール(サブマシンのOSはWindows2000なのでリモートディスクトップは使えない)するという手もあるんだけど、調べるのが面倒で使っていない。
CPU切り替え機でも買うという手もあるが、いかんせん金欠病な上にそこまでする必要があるか?と疑問があったりして買うに至っていない。
基本的にモノグサな性格なので、まぁ使わないなら放って置いても良いかと1ヶ月ばかり放置していた訳だ。
今日、久しぶりに部屋の大掃除をして「AS Enclosure D1」に埃が積もっているのを見て、このままじゃ行かん!ちゃんと用途を考えないと!と考えるついでに、折角なのでレビューをしてみることにした。

「AS Enclosure D1」の詳細なスペックはabeeのページにも掲載してあるけど、簡単にスペックをまとめてみた。

AS Enclosure D1のスペック
ケース名AS Enclosure D1
価格29,980円
幅(mm)199
高さ(mm)399
奥行き(mm)319
5.25インチベイ2
3.5インチベイ1
3.5インチシャドウベイ2
HDD最大搭載数3
対応規格Micro ATX
材質アルミニウム合金
フロントファン1(12cm)
リアファン1(12cm)
USB2.0ポート2
IEEE1394ポート1
ヘッドフォン出力端子1
マイク入力端子1

「AS Enclosure D1」の売りはなんといってもその奥行き。たったの319mmしかない。Micro ATX規格のケースの中でも相当短い方だろう。ただ、高さが399mmあり、この点は一般的なケースの高さとそれほど変わらない。逆に短いだけに高さが目立ってしまう格好になっていることも否めない。

5.25インチベイは2つとあるが、2つ目を使うには前面入力端子が使えなくなってしまう。つまり前面入力端子を取り外すと5.25インチベイになる。前面入力端子、特にUSBポートの使用頻度を考えると、2つ目のベイを使うメリットは無いと思う。

HDD最大搭載台数の3台は、2台はケース内部のサイド側に設けられたHDDマウンタの3.5インチシャドウベイに2台、もう1台は3.5ベイに搭載することになる。つまりデフォルトのままでは3台のHDDを搭載しようとすると、3.5インチベイを使うことになる。
オプションでHDホルダ「HH-U2C」を搭載することで3.5インチベイを潰さなくても済む。なお、HDホルダ「HH-U2C」を使った場合の最大搭載台数は4台、3.5インチベイを使うと5台となる。

「AS Enclosure D1」の電源スイッチとLED「AS Enclosure D1」の5インチベイのベゼル。「BZL525S-S」に換装済み
「AS Enclosure D1」の電源スイッチとリセットスイッチ、そしてLED。スイッチは適度なクリック感じがあり、「押している」という感覚がしっかりと伝わる。またストロークも軽過ぎず、重過ぎない。素材もアルミが使われており、フロントパネルとの違和感はなく統一感はしっかりとある。LEDは噂通り明るい。夜や部屋が暗くしている時にLEDが煌々と目立つ。もう少し暗目のLEDの方がやはり良い。

右側の写真が5.25インチベイのベゼル。別売りの「BZL525S-S」に換装済み。写真だと分かりにくいが、若干素材感が異なり、遠目では分かり難いが、近寄ると表面仕上げの違い分かる。この点は残念だ。ベゼル「BZL525S-S」自体の値段も3,000円と中々高価だし、素材感はしっかり合わせて欲しかった。
なお、ベゼル「BZL525S-S」の同梱物はこちらのエントリーに書いてある。

「AS Enclosure D1」の入力端子「AS Enclosure D1」のインレットエアホール
フロントパネル下方の前面入力端子。説明は不要だと思うけど、左からUSBポート2つと、マイク、ヘッドフォン、IEEE1394ポートが各1つ。ちなみにヘッドフォンは「HD AUDIO」に対応している。
よくabeeのケースは「HD AUDIO」に対応していないのでは?と言われるが、「AS Enclosure D1」はしっかり対応している。ただし、後述する通りケーブルは「HD AUDIO」と「AC'97」の分岐ケーブルを採用している。

右側がフロントパネルのインレットエアホール。要するに通気口のこと。等間隔で綺麗な円形に穴が空いており、この部分の工作精度は高い。埃の侵入が心配だが、インレットエアホールの背後には防塵フィルタ付きの12cmフロントファンが備わっており、ファンからの埃の侵入は防げる形だ。
ただし、別売りのHDホルダ「HH-U2C」を装着した場合は、特に埃を遮るような作りにはなっていない。HDホルダ「HH-U2C」を装着した状態はこちらのエントリーで写真を掲載している。

「AS Enclosure D1」の右サイド
「AS Enclosure D1」の右サイドパネル。CPUクーラーやVGAの熱を排気できるようにエキゾーストホールが備わっている。全体的にケースが歪んでいるように見えるのは、写真を撮ったデジカメ「GR DIGITAL 2」のレンズの歪曲のため。

「AS Enclosure D1」のエキゾーストホール
右サイドパネルのエキゾーストホール。六角レンチでネジを外すと、穴を塞いでいるアルミ板が外れる。エキゾーストホールには9cmファンを搭載することができる。

右サイドパネルとフロントパネルの間に3mm程の隙間が
残念なのが右サイドパネルとフロントパネルの装着具合。3mm程の隙間が空いており結合部が見えてしまっている。
近寄らないと気が付かない程度だが、実売価格が3万円のケースであることを考えると工作精度が甘いと言わざるを得ない。もちろん個体差があり、中には隙間が空かないものもあるとは思うが、値段を考えるともっと厳しい検品基準を設けて欲しいものだ。
ちなみにサブマシンのケースは「Windy製ALTIUM S8 AEGIS2」で、倒産前の星野金属のものだが工作精度の甘さは全く無い。

「AS Enclosure D1」の左サイドパネル左サイドパネルとフロントパネルの隙間は1mm程
左サイドから見た「AS Enclosure D1」と、フロントパネルとの接合部。左サイドパネルの方はフロントパネルとピッタリを合わさっており、隙間は1mm程しか空いておらず、結合部品はほとんど見えない。先の右サイドパネルと比較するとその差は歴然としている。

「AS Enclosure D1」のバック側
「AS Enclosure D1」の背面。「AS Enclosure D1」は電源を底面に設置する方式を採っている。
四隅に6本あるのが同梱のハンドスクリューネジ(ネジの詳細はこちらのエントリーを)。先ほどの右サイド、左サイドの写真も合わせて見て欲しいが、ハンドスクリューネジが長すぎると感じる。確かに回しやすいのだが、取っ手が12mmもある。もう少し短い取っ手でも特に回しにくさは無いだろう。
ちなみに、サブマシンのケースの「Windy製ALTIUM S8 AEGIS2」は5mm程のハンドスクリューだが別段回しにくいとは感じない。

「AS Enclosure D1」のリアファン「AS Enclosure D1」の鏡面仕上げのエンブレムプレート
リアファンは12cmのファンを採用している。ファンの下には鏡面仕上げの「AS Enclosure D1」のエンブレムプレートがある。

バックパネル側のセカンダリエキゾーストホール
ケース背面の右下には、右サイドパネルと同様にセカンダリエキゾーストホールが備わっている。こちらも六角レンチでアルミ板を外すと穴が露出する格好となっている。ただ、背面のセカンダリエキゾーストホールにはファンを搭載することは出来ない。

「AS Enclosure D1」の底面。インシュレータは「IA-C41SB」に換装済み
「AS Enclosure D1」の底面。インシュレータ(ケースの足のこと)は、別売りのアルミ製インシュレータ「IA-C41SB」に交換してある。「AS Enclosure D1」に付属するのはゴム製のインシュレータで、両面テープで貼るものであったので躊躇無く交換した。
ただ、インシュレータ「IA-C41SB」の交換は説明書も無く、装着にちょっと戸惑ってしまった。戸惑ってしまった理由と「IA-C41SB」の装着方法はこちらのエントリーに説明してある。
同梱されていたインシュレータはこちらのエントリーで少しだけ紹介している。

フロントパネルの吸気口
フロントパネルの底面には、隙間が空いており吸気口の役割を担っている。インレットエアホールだけではなく、この吸気口からも空気を吸気しパーツを冷却する仕組みだ。そのためかフロントファンはやや底面方向に備え付けられている。

以上で外観のレビューは終わり。続いて内部についてレビューをしてみる。
「AS Enclosure D1」の詳細レビュー(内部構造編) 2/2

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