2008.07.05(Sat)
千代田区丸の内の出光美術館の「ルオー大回顧展」に行ってきました


東京都は丸の内にある出光美術館で画家ルオーの没後50周年を記念した「ルオー大回顧展」へ行ってきました。
ルオーというと今年の3月に汐留ミュージアムで開催されていた「ルオーとマティス展」で観て以来。
キリスト教にモチーフを得た絵画が多く、ちょっと陰鬱(個人的にだけど)印象があるので、どうかなっと思っていたんだけど、意外や意外中々のものでした(こんな言い方したらルオーに失礼ですね。)。
出光はあの出光石油の出光。なんで出光が美術館を?と疑問に思ったが、出光興産の創業者である出光佐三がルオーの作品とであった収集を始めたのが切欠らしい。なお出光佐三は出光美術館の初代館長にもなっている。
出光美術館は有楽町駅から歩いて3分くらいの「帝劇ビル」の9階にあり、ビルの外から見ると「こんなところに美術館があるの?」と思わせるくらい意外というか拍子抜けな感じがする。
「帝劇ビル」に入ると守衛さんが丁寧にエレベーターのボタンを押してくれて、美術館へ案内してくれる。9階に着くとそこは近代的な美術館。
上の右側の写真が出光美術館の入口付近で、エレベータを降りて直ぐの場所から撮影。
ビルの古ぼけた様子に比べて、如何にも美術館という様子な内観が異次元にでも踏み込んでしまったような妙な感覚を覚えてしまう。
ビルの外観からは「こんなところで美術展なんて開催できるの?」と疑問に思ってしまったけど、外からでは想像できない広さで美術館として十分な広さ。レイアウトと順路も工夫されており、椅子が設けられた箇所もあってじっくりと観賞することができる。
また、壁面に設けられた絵画の数も適切でリズム良く次から次へと鑑賞することができる上に、画風が変わる変遷期別にセクションが分けられている。セクションの初めには画風の概要と、その画風に至る背景や影響を与えた切欠や人物との関係が説明されており、事前に知識を得ながら観賞することができる。
東京初公開の絵画もあります。個人的に興味を引いたのは、銅版画集「ミセレーレ」という連作と、アンドレ・シュアレスの詩「受難(パッション」へルオーが書いた挿絵を油絵へリファインした油彩連作「受難」。
銅版の「ミセーレ」はキリストへの信仰を題材にしている。各銅版には短いサブタイトルとも言うべき一句が添えられており、観衆をより深く銅版の世界へと引き込むのに一役買っている。
なお、作品の鑑賞に邪魔にならない場所に銅版の作画技法についての解説が設けられており、一層銅版の世界の奥深さを知ることができるだろう。
「受難(パッション)」も同様にキリストをテーマニ扱っているが、アンドレ・シュアレスの詩にルオーなりの解釈を加えた作品に仕上がっている。

出光美術館のの看板。当り前だけど美術館の中は写真撮影はNGなので、エレベーターを降りたところにあった出光美術館のの看板を撮ってみました。スタイリッシュなフォンでメタリックな金色の輝きに高級感を感じます。

出光美術館のの「ルオー大回顧展」のチケット。一般は1,000円で、学生は700円の料金。社会人が1,000円というのはちょっと高いかなと思ったけど、観終わった後は1,000円以上の価値ありに変わっていました。
文章ばかりになってしまい、折角の作品が紹介できないのは非常に残念だけど、NHKプロモーションの展覧会情報のページで、今ならルオーの作品の一部が観れるでの観て欲しい。
http://www.nhk-p.co.jp/tenran/rouault/gallery.html
また出光美術館の「ルオー大回顧展」は2008年8月17日(日)まで。興味がある方はどうぞ観てください。
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