2006.12.24（Sun）
DANNERマウンテンライトを買いました。
もう十数年前だろうか。
高校生だったころだから、多分1995年～1996年ごろだったと思う。爆発的にアウトドアファッションが流行った時期があった。
猫も杓子もアウトドア。ホットドック（懐かしい）やメンズノンノ等のファッション雑誌もこぞってアウトドアファッションを取り上げていた。
マウンテンジャケットやダウンベストを羽織って、足元はハイキングブーツや登山靴にミックスソックス。パンツをブーツインするスタイルが定番であった。（今見ると相当恥ずかしい格好である。）
ブームに乗って色々なメーカやショップからアウトドアファッションを意識した服や靴が販売されていた。まさに一世を風靡していたのである。
当時マウンテンジャケットの王道と言えば「The North Face」。胸にデカイロゴが入った原色系のマウンテンジャケットを着た人たちがズラズラっとアメ横を闊歩していた。
皆が皆、誰もかもが同じようなものを着ている光景は、見ているこっちが恥ずかしかった。「日本人って横並びな性質だなぁ」という印象だった。
あと「The North Face」のロゴが胸に入った黒色で丈が短めのダウンジャケットもヤタラと見かけた。
そういえば、patagoniaは今ほど市民権を得ておらず、ほとんど見かけることは無かったと記憶している。
足元のブーツはDANNER。ブーツ＝DANNER、DANNER＝ブーツという位流行った。街を歩けばマウンテンライトやダナーライトがばかり目に付く。まさに猫も杓子もDANNER状態。RedWingはどこへ？という感じだった。
「The North Face」にしても「DANNER」にしても街で着るには全くもってオーバースペック。
元々が登山やらハイキングやらのアウトドアスポーツを想定して作られたウェアやブーツである。街着にしては無駄な機能や性能である。街の中で結露が凍って逝っちまうなんて状況はまずありえない。
まぁそこが流行というもの。そういうアウトドアの機能や高性能さが逆にウリになっていた。
（やたらとゴアの特集記事を色々な雑誌が取り上げていた。）
さて、当時サイフの寒い高校生だった自分には「The North Face」やら「DANNER」は買えなかった。「The North Face」ジャケットは安くて2万円台。高いと5万とか6万とか自分の財力では到底手が出せない。「DANNER」も4万円とか5万円とかする。完璧に無理。
「カッコいいけど、買えないなぁ」と指をくわえながら、安価なものでお茶を濁している内に、ブームは去っていった。
あれから十数年。先日、たまたま楽天のさかいや・オンラインショップのメルマガを読んでいたら、「【ゴアテックス内蔵のDANNERロングセラー！】ダナー・マウンテンライト【40%OFF!】」の文字が目に飛び込んできた。
「おぉマウンテンライトかぁ懐かしいなぁ」と思いながら、商品画面に飛んでみる。
「そうそうこんなブーツだった。当時は高くて買えなかったな～」っと当時のちょっと悔しい記憶を思い出す。
40%OFFでも値段は税込みで28,980円。今の自分にとっても安くはない金額である。おいそれと買える（いつも買っちゃっているけど）金額ではない。
しかも今の自分のファッションでは合わせられないこともないけど、あまり趣味ではない。それに街履きにするにはオーバースペックだし勿体無い。
ただ、やっぱり高校生だった当時の悔しさというか心残りというか何ともいえない苦い記憶がくすぶる。
迷った。ほとんど使い道がない買い物である。買わなくても良い。でも当時の悔しくて、羨望を感じていた思いが微かに蘇る。
迷った末に、「4割も安くなっているし他の店じゃ定価だ。買えない金額じゃない。それに何というか借りを返す意味で買ってみるか。」と自分を納得させた。
今回の買い物は買ったことの満足感よりも、当時の後悔を晴らしたという「プチリベンジ」を果たしたという不思議な達成感がある。
難しいけど、今の自分から当時の自分へのメッセージみたいな感じか。
「当時の俺よ、ようやく買ったぜ！」みたいな。
折角、本格的な登山靴を手に入れたので、これを機に簡単な登山でも始めようと思う。
- 関連記事
タグ（ブログ内検索もできます）：靴 ダナー DANNER 買い物 マウンテンライト GORE-TEX ゴアテックス 登山
関連エントリー
Loading
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
| BLOGTOP |
※コメントは承認するまで表示されません。