2008.08.10(Sun)
世界遺産の白川郷の合掌造り集落「萩町合掌造り集落」

五箇山の「相倉合掌造り集落」を出発し、再び国道156号の飛騨合掌ラインに乗り南下、車を走らせること40分、13時過ぎにようやく今回の旅のメインである飛騨白川郷の「萩町合掌造り集落」に辿り着いた。
短いようで長く、長かったようで短かったこの旅もようやく終点です。
白川郷・五箇山の合掌造り集落は「Historic Villages of Shirakawa-go and Gokayama」として五箇山の「菅沼合掌造り集落」「相倉合掌作り集落」と共に白川郷の「萩町合掌造り集落」は世界遺産に登録されている。
「萩町合掌造り集落」は、「菅沼合掌造り集落」「相倉合掌作り集落」とは比べ物にならないくらい広大で、広いだけあり合掌造り家屋も多い。
そして、五箇山合掌造り集落よりも有名なだけあって観光客の数も膨大。白川郷と言うと津々と雪が降り積もる中で、屋根に積雪を被った合掌造り家屋の写真が頭に思い浮かぶが、実際は全く違う。どこに行っても観光客だらけで、着いた途端にそんな先入観はあっさりと打ち砕かれる。
個人的には五箇山の「菅沼合掌造り集落」と「相倉合掌作り集落」のこじんまりとして質素な雰囲気の方が好きです。

せせらぎ公園小呂駐車場から、庄川に架かる「であい橋」を渡る。この橋を渡ると合掌造りの萩村合掌造り集落だ。
「であい橋」はコンクリート製の吊橋だか、大勢の観光客が行き来するので、歩く震動でタワンタワン揺れる。
なお、国道158号からは白川郷へ行くと「せせらぎ公園小呂駐車場」に車を停めることになるが、混み合っており10分位駐車待ちの列に並んだ。

「であい橋」を渡り、直ぐに左の小道に入ると、4、5人の住民だと思われる子供達が歓声をあげながら走り回っていた。
ふと視線を下に向けると、くり貫いたように岩に溜まった水に花々が浮いていた。

小道からの合掌造り家屋。青い稲を前景にし、山の緑を背景にした合掌造り家屋。真夏ならではの風景だ。

よく手入れされた稲と合掌造り家屋。これだけ美しい景観を保つために相応な努力をしていることが偲ばれる。

萩町合掌造り集落にある「白川郷観光案内所」ももちろん合掌造り家屋だ。「白川郷観光案内所」では日本語はもちろん、英語、韓国語、中国語等の様々な言語で書かれたパンフレットが手に入る。

萩町合掌造り集落を流れる水路の水は澄んでいて美しい。水流には鮎か岩魚か分からないが、川魚と思われる魚が泳いでいた。

萩町合掌造り集落の中でも一際有名な「神田家」。上の写真はベストショットという撮影スポットから撮ったもの。こういうスポットがあると俺みたいな写真下手には助かる。
神田家は江戸時代後期に10年の歳月を掛けて建造された。この合掌造り家屋では、養蚕と共に煙硝作りが営まれていたそうだ。


神田家に入るには入館料300円が必要。神田家は一際大きい合掌造り家屋で、中に入ると4階まで上がることができ、また随所に合掌造りの特徴について解説されたパネルが展示されている。また色々な器具も展示されているので見応えがある。

神田家の1階入口を入って直ぐに、囲炉裏がある。時代を感じさせるヤカンが火に掛けられている。


神田家の4階から望んだ萩町合掌造り集落。合掌造りの家屋だけではなく比較的近代的な建物もある。神田家の2階、3階には色々な器具が展示されている。


神田家の3階には、合掌造りの梁には名前が記されている。また合掌造りの梁の接合部に使われる「駒尻」(こまじり)という杭に相当するものの解説がある。


神田家を出て展望台へ向かう道すがら、幸運にも屋根の茅葺(かやぶき)の葺き替えているところに出くわした。古い茅葺を落とし、新しい茅葺へ葺き替えるという手作業で無いと出来ない作業だ。全てを葺き替えるのに二日間を要するという大変な重作業だ。

白川郷の萩町合掌造り集落のマンホールは、もちろん合掌造り家屋がモチーフだ。


萩町城跡の展望台へ行くために登り坂を登っていく。真夏の猛暑の暑さで留めなく流れる汗を拭きながら登っていく。
萩町城跡の展望台からは、萩町合掌造り集落の全体が一望できる。写真を撮ったデジカメがリコーのGR DIGITAL2で広角24mmなのでかなり引いた絵になってしまった。この場所から集落全体を撮るにはもう少し望遠よりの方が良い。


萩町城跡の展望台には「世界遺産 白川郷合掌造り集落」の石碑があった。やっぱりこの石碑を写真に撮らないと来た気になりません。個人的には、ですが。
萩町城跡の展望台には名前は分からないが、小さい神社のような祠があった。

萩町城跡の展望台を降り、和田家へ向かう途中に田んぼの中にポツンと取り残された合掌造り家屋があった。まるで田んぼに浮いているようだ。


重要文化財に指定されている「和田家住宅」。和田家は天正元年(1573年)より続く由緒ある家柄らしい。
時間も押していたこともあり、中には入らなかった。なおWikipediaに和田家住宅のページがあるので詳しくはそちらを読みください。

土産屋「こびきや」で飲んだ、その名もズバリの「白川郷サイダー」。味はそのまんまのサイダーです。こういうその地ならではモノを食べたり、飲んだりするのは個人的には必須。白川郷サイダーは飛騨高山牧場で作られているらしい。

白川郷のトイレは回りの景観に溶け込むように合掌造りのような外観。内部には普通のトイレなので、ご安心を。
なお、本通りは人通りと共に意外に車通りも多い。最も白川郷らしくないと感じる通りだ。


萩町合掌造り集落の合掌造り家屋の多くは、軒先に田んぼがあるので、後から写真を見返すとどの場所の家屋だったのか思い出しづらい。上の二つの写真もどこで撮ったのか覚えていない。撮ったらメモをする等してどこの合掌造りだったのか残して置くのが良いだろう。


おやすみ処「いっぷく ちな」で飛騨牛コロッケを食べる。250円。ちなみにジャガイモは北海道産の男爵芋とのこと。
(そう言えばこの日は氷見牛コロッケも食べたんだっけ。)
念のため言っておくと「いっぷく ちな」では飛騨牛コロッケの他にもカキ氷やソフトクリームも売ってて、中では休憩することもできる。外に喫煙所があるのでタバコを吸いたい方はここでどうぞ。
また、「いっぷく ちな」の前には合掌造り家屋を背景に写真を撮れるスポットがあります。
15時過ぎに再び「であい橋」を渡り、「せせらぎ公園小呂駐車場」へ戻る。「せせらぎ公園小呂駐車場」には合掌造り家屋を模したお土産屋が沢山あります。


その内の一つが「合掌」。こちらもその名もズバリ。ここでお土産を買った後、そば粉が入ったソフトクリーム「そばソフト」を食べました。350円とちょっと高め。味の方はほとんどそば粉の味はしません。
15時半に白川郷を後にし帰路に着きました。ちなみに帰り道は中央道の松本インターに向けて、国道360号、75号を抜けて帰ったのですが、この両線はすれ違うのもやっとの凄まじい山道です。運転によっぽど自信が無ければお勧め出来ません。
実際に対向車の二人乗りのバイクが危ない運転をしてて、正面衝突しそうになりました。間一髪でバイクの方が避けてくれましたが。
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