2008.08.23(Sat)
神奈川県横須賀市の東京湾に浮かぶ無人島「猿島」(さるしま)探訪 到着編


神奈川県の横須賀市に属する東京湾にぽっかりと浮かぶ島「猿島」に行ってきました。何でもこの猿島(「さるしま」と読む)は関東唯一の無人島で自然島。
しかも、縄文・弥生時代の石器、土器も発見されており、近代では猿島は軍事施設として使われ、島内には台場や要塞の跡地が残っているらしい。無人島で且つ軍事島とは何ともと興味が惹かれるではないか。
しかも、アクセスは京急本線横の須賀中央駅から徒歩15分程で着く三笠公園の中にある三笠桟橋から猿島への連絡線に乗って10分程という近さ。
これは無人島探検に行くしかない!ということで、猿島探訪の旅へいざ出発。
それにしても、先週末のお盆休みの最後に行った三浦半島の灯台巡りで、三浦半島に来たばかりで、また1週間後に訪れることになるとは。


品川駅から、10時4分発の京急線三崎口行きの「快特」に乗車。「快特」速過ぎ。新幹線かよ?と思うくらいの加速感でガンガン途中駅を飛ばして、10時52分に横須賀中央駅に到着。
この怒涛の速さで突き進む「快特」に乗れただけでも来た価値があるな、なんて思ってしまう。


横須賀中央駅の東口を出て中央大通りを国道16号線の方面へ歩きます。横須賀中央駅には初めて来たんだけど、意外にも横須賀中央駅近辺は発展してて駅から商店街がズラズラと立ち並んでいる。
後から調べてみると横須賀中央駅は横須賀市、そして三浦半島の商業、行政などの中心地だそうだ。だから「中央」駅という名前なんだな。


ちょっとウロウロと迷った挙句に、横須賀学院小学校、中学校、高校が立ち並ぶ前の舗装路を通って三笠公園に到着。


三笠公園では、記念艦「三笠」(みかさ)が圧倒的な存在感で配置されています。手前の銅像は「東郷平八郎」連合艦隊司令長官。思わず敬礼をしたくなる存在感。
「三笠」は日露戦争時の日本海海戦で活躍した戦艦だそうです。歴戦の勇者って訳ですね。


戦艦「三笠」デカ過ぎです。こんな大きなものを配置してしまう三笠公園は凄い。中に入るには観覧料500円ということなので止めました。今回の目的地は猿島なので時間もないし断念しようと無理やり自分を納得させます。
ちなみに三笠公園のテーマは「光と水と音」。定期的に噴水が音楽に合わせて踊り、18時20分と20時にライトアップされるそうです。また「日本の都市公園100選」にも選出されているそうです。


三笠公園の奥にあるのが、猿島への連絡船が発着する三笠桟橋。株式会社トライアングルが運行しています。待合所には既に若者のグループとお婆ちゃんのグループがいました。早速猿島までの往復チケットを購入。1200円。これが高いのか安いのかは猿島次第。一体どんな島なのか。


出航時刻は11時30分。今の時刻は11時10分前。出港までしばし待つことに。


待っている間にぞろぞろと人が集まり始めて、出航時刻の5分前には長蛇の列が出来ていました。こんな人数が乗れるのだろうかと一抹の不安を覚えなくもないですが、前の方に並んでいるから自分達は大丈夫だろうと静観。


「船が着きますので、青いラインに並んでください。」と船員の方からアナウンスがあり、みんなで整理整列。分かりにくいが待合所の床は赤色と青色に塗り分けられていて、乗船するには青色の床に乗って整列する訳です。
いよいよ連絡船「しーふれんど2号」が入港です。ちなみに「シーフレンド1号」「シーフレンド3号」はカタカナ表記なのに、2号だけが「しーふれんど」とひらがな表記。何か理由があるのでしょうか?


「しーふれんど2号」の2階デッキ席に乗り込み、出港を待ちます。定刻通りの11時30分に出港し、みるみる猿島が近づいてきます。ちなみに「しーふれんど2号」は小さい船なので、この日は穏やかに凪いだ海の状態でも、結構揺れます。船酔いに弱い人は念の為、酔い止めを持って行きましょう。


猿島に接近し、船着場の辺りを見ると「えええ!?」。凄い人混みとパラソルとバーベキューの数。予想外の光景にしばし呆然。無人島、自然島という先入観が先行して、人影が少ないヒッソリとした雰囲気を想像していたのですが、無人島なんて何のその、ものの見事に打ち砕かれました。どうやら猿島はバーベキューで有名な島らしい。
猿島に接岸し下船。船着場から砂浜に向かって伸びる錆だらけの桟橋を渡り、猿島の砂浜が広がる海水浴場に到着。改めて凄いバーベキュー人口。端から端まで砂浜の一面にはパラソルとバーベキューの器具が密集して、辺りにはバーベキュー独特の匂いが立ち込めている。ここだけバーベキュー人口密度が200%増しという感じ。


海水浴場の目と鼻の先にある猿島唯一の施設へ向かいます。1階がレンタルショップ「猿島レンタルショップ」と食事ができる「海の家(オーシャンズキッチン)」、2階が売店「猿島売店」とトイレとシャワー室があります。
2階にはテラスがあり幾つかのテーブルとイスがあり休憩できるようになっています。3階には猿島の紹介や資料を展示した展示室と猿島の管理人室があります。


早速、2階の猿島売店で猿島の地ビール「猿島ビール」を買ってみました。480円で今時珍しい瓶ビール。猿島には造酒施設は無いのですが、どこで作っているのでしょうか?対岸の横須賀で作っているのかな。
ちなみに売店の姉ちゃんはダルそうにしててヤルキ無さげ。


酒を飲んだらツマミが無いと始まらないということで、1階の「海の家(オーシャンズキッチン)」で海軍カレーを注文。薄い具が入っていないカレーに、安っぽいシーフードとワカメが乗って800円。値段の割りには高い。味は・・・・まぁ言うのを止めておきます。

猿島にはゴミ収拾所があって燃えるゴミ、燃えないゴミに分別して渡します。少しだけのゴミなら収拾所にいるおじいちゃんが受け取って分別してくれます。


2階のテラスから上がると資料室と管理人室があります。

資料室では「猿島の基礎知識」として、猿島の植生や地質について写真入りのパネルで解説されています。

資料室の外側、2階テラスから階段を登りきった奥にあるのが猿島唯一の発電所。1895年(明治28年)に建設された蒸気機関を使った発電所だそうです。
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