2008.10.13(Mon)
国立科学博物館に「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」を観に行った 前編


東京都は台東区上野の上野公園内にある国立科学博物館で「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」が開催中ということで観に行ってきました。
開催期間は10月11日~来年の1月12日までということで開催したばかり。朝早くに行ったんだけど、会場は大賑わいで予想外の大混雑。もちろんお父さん、お母さんに連れた子供達が多かったんだけど、カップルや中高生もちらほらを見かけました。
子供向けな展示内容かと思っていましたが、資料や標本が数多く展示され、また分かりやすく解説もされてて、大人も子供も楽しめるように展示内容に工夫が見られます。子供の頃の忘れてしまった科学的好奇心が刺激されること請け合いです。


国立科学博物館に到着したのが9時55分。中々早い時間に到着しました。入場券を買いに入場券売り場へ向かいます。


「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」は特別展なので一般・大学生は1,300円。ただし、「国立科学博物館 大学パートナーシップ」に参加している大学だと600円割引になります。
「入会大学の一覧」ページを確認して参加している大学の方は忘れずに学生証を持っていきましょう。


会場入り口では「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」の会場マップがありますのでもらっておきましょう。


「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」のメインキャラクターの「A.オリゼー」のぬいぐるみも置いてありました。
エスカレーターで下っていよいよ「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」の会場へ入ります。


「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」のインフォメーションでは音声ガイドを貸してもらえます。レンタル料は500円です。
直ぐ脇には「ごあいさつ」のパネルがあり、「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」の開催趣旨が書かれていました。
ごあいさつ
「菌類」といったら何をイメージされますか?
日本酒や甘酒?パン?それとも納豆やヨーグルト?
人の役に立つ微生物?それとも、お風呂場に生える困りもの?
きのこ・カビ・酵母が属する菌類は、陸から海まで、あらゆる環境に存在しており、その形もはたらきも驚くほど多様です。現在知られている菌類は約8万種ですが、推定種数は150万種を超えるともいわれ、生物の世界では昆虫に次いで二番目に大きなグループなのです。しかしながら、菌類の多くは地味で目立たない存在のため、よく認知しているとはいえません。また、バクテリアと混同されたり、悪い微生物と思い込まれたり、菌類には多くの誤解が存在します。そこで、菌類のことを正しく理解していただこうと、本展を開催しました。
本展では、500点あまりの標本や資料を展示し、菌類の多様な形の生態、人間との関わりなどを紹介してまいります。実は、展覧会の副題「きのことカビと仲間たち」の「仲間」には「人間」も含まれております。意外に身近だけれども実際はあまり知られていない、そんな菌類の素顔に迫ります。
また、子供から大人まで幅広い層に人気のある講談社のマンガ「もやしもん」のキャラクターにナビゲーターとして登場してもらいます。
開催にあたり多大なるお力添えをいただきました関係各位に心からお礼申し上げます。

大きなディスプレイでも「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」展の概要が流れていました。

いよいよ「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」展を観ていきます。「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」展は章立てになっていて全部で7章があります。第1章は「菌類の誕生と多様化」です。菌類がどのように誕生して行ったのか、そしてどのようにその豊かな多様性を獲得していったのかが簡単に説明されたパネルと標本で観ることができます。


標本の一つが琥珀の化石に閉じ込められた菌類の標本です。なんと1億年前に発見されたきのこの化石、「パラエオクラバリア」の化石です。


第二章は「菌類の位置付け」です。生物界において菌類はどの位置に位置しているのかが説明されます。実は菌類は植物よりも動物に近い位置にいるそうです。


大腸菌の模型や、お馴染みのヨーグルトや納豆の模型も展示されていました。


第三章は「菌類ってどんな生物」です。菌類がどのような生物であるのか具体的な資料と標本で解説されています。この第三章が最も質・量ともに優れていて「菌類のふしぎ-きのことカビと仲間たち」展の中心的な存在です。
生活に密着した菌類を具体的な資料を展示して分かりやすく解説されています。菌類というときのこが思い浮かびますが、色々なきのこの模型(右側の写真)も実に沢山展示されています。きのこもその生物的な特長によって様々に分類されることが分かります。


縄文時代の人々が使っていた縄文土器と、それに描かれているきのこの模型も展示されています。


そしてアルプス山脈で冷凍保存される形で発見された「アイスマン」が所有していたキノコ標本も展示されていました。


きのこや、木片に付着したきのこをそのままホルマリン付けにした標本がこれでもか!とういぐらいに展示されています。


日本の伝統工芸である「鎌倉彫(かまくらぼり)」には、「くろぼ菌類」の胞子で古びた感じを出しているそうです。
またメキシコではくろぼ菌類を感染させて肥大化した粒が食用されているそうです。
長くなるのでエントリーを分けることにしました。次のエントリーに続きます。
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