2008.10.30(Thu)
「GR DIGITAL II」と「Cybershot W300」の実写比較 三宅島編3/3

前々回のエントリー、そして前回のエントリーから続いたGR DIGITAL2とCyber-shot W300の実写比較もいよいよ最後です。
これまでは昼間の撮影での比較、そして朝日を入れたコントラストが高い場面での比較を行ないましたが、今回はデジカメでよく話題に上るノイズの比較です。
ノイズの比較をするにはやはり太陽の光が全くなく、人工光による夜のシーンでの比較を行います。
夜景でのGR DIGITAL2とCyber-shot W300の比較


三宅島の御笏神社(おしゃくじんじゃ)のお祭りのワンシーンでの比較です。左がGR DIGITAL2、右がCyber-shot W300で撮影したものです(この写真のエントリーはこちら)。撮影データは以下の通りです。
◆GR DIGITAL2の撮影データ
画質:Fine
画像設定:普通(コントラスト、シャープネス、色の濃さは全て0)
SS:1/13
絞り:F2.4
ISO:800
露出補正:無し
測光方式:マルチパターン測光
WB:オート
シャープネス:標準
NR:OFF
※ファームウェアバーションは1.xです。このエントリーを書いた時には既にバージョンアップしてしまっため撮影当時の細かいファームウェアバージョンは不明です。
◆Cyber-shot W300の撮影データ
SS:1/13
絞り:F2.8
ISO:400
露出補正:無し
測光方式:マルチパターン測光
WB:オート
シャープネス:標準
DR:OFF
NR:弱
カラーモード:標準
彩度:弱
コントラスト:弱
手振れ補正:ON
GR DIGITAL2は以前に書きましたがあまりWBが優秀ではありません。そのため正確な色が再現できず、やや緑被りが発生しています。Cyber-shot W300が正確な色味と言えますが、若干濃厚すぎるきらいがあります。
ノイズ耐性はCyber-shot W300の方が優れています。これはNRが弱という設定もありますが、1/1.7型という大型CCDの恩恵かもしれません。GR DIGITAL2はNRがOFFになっているせいもありますが、随所にノイズが見て取れます。ただ、もともとGR DIGITAL2はあまりノイズの処理が上手くないデジカメですが。
描写の具合を見ると、Cyber-shot W300では背景の神社があまり描写されていないのに大して、GR DIGITAL2は神社の屋根の形状から柱まで様子まが描写されています。同じシャッタースピードであるので、ISO感度の違いから描写に違いが出ているのだろうと推測されます。
太鼓付近を切り出して比較
続いて櫓の太鼓付近を切り出して比較します。切り出しはPhotoShopで行い他に加工はしていません。

GR DIGITAL2では盛大にノイズが発生しています。ノイズのために細かい描写は出来ずに輪郭はほとんど潰れがちです。GR DIGITAL2は手振れ補正がありませんので、手振れた可能性がありますが、それを差し引いてもノイズが多いと言えます。

対してCyber-shot W300はノイズが発生してるものの比較的少なく、細かい描写も保っています。太鼓の横に打たれた鋲の形状も描写され、太鼓に書かれた文字も読めはしませんが、文字が書かれていることが確認できます。
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